大胆な提案を絵空事に
しないのは、
デザインを支える
技術力。
お客様の大切な思いをデザインに
モダンシックな戸建て住宅の全面改装
01
課題
父が暮らした築40年の戸建て住宅を、娘家族が引き継ぐことになったというO様邸。一度は建て替えを検討したものの、立地の問題と、思い出の詰まった家を残したい思いもあり、リフォームを選んだそうです。
「二世帯住宅を4人家族の単世帯住宅に変えること、部屋数や広さ、機能性まで見直したいなど、お客様は当初から具体的なイメージをお持ちでした」
そう話すのは、営業の見上智治です。
「元々白を基調にした重厚感のあるとても素敵なお家だったのですが、リフォームするにあたって、黒を基調に都会的でモダンに変えたいとおっしゃっていました。一方で、お父様の大切な家の面影が消えてしまうことにためらいもあったようです。相反するイメージを求められながらも、残すものは残しながら理想に近づける。これが非常に難しかったです」
お客様の希望に応えるには、構造もデザインも大きく変えなければなりません。予算面、構造面など、さまざまな制約があるなかで、理想と現実のギャップをどう埋めるか。それが、今回の大きな課題でした。
02
提案
リフォームプランナー®の竹田未佳と検討を重ねた見上は、まず2つのプランを提案しました。
「予算内でご要望を最大限取り込むプランと、予算を超えてもご要望にすべて応えるプラン。異なる内容をご提案して、お客様に“いいとこ取り”をしていただこうと考えました。その結果、デザイン力や技術力を評価いただき、後者をベースに進めることになりました」
構造上の問題を踏まえ、抜けない柱はデザインでカバーしつつ、大胆に間取り変更を行いました。
「将来的に大型犬を飼いたいと、立体的でゆとりのある空間を望まれていたので、玄関ホールとラウンジを広い一室空間とした中に、抜け感が感じられる鉄骨階段を提案しました。これがO様邸の見せ所にもなっています。もとの家の面影を残すために、玄関ホールと洋室にあった浮造りの天板を生かそうと、淡いグレーに塗って浮造りの陰影が残るようなデザインにしています」
新しい住まいのここそこに光るのは、「お客様の大切な思いを形にする工夫」です。
「竹田はいつも丁寧な設計を心がけていて、お客様の要望書を見返しては、反映されているかをひとつひとつチェックしながら進めていました。その甲斐もあって、お客様の満足度も高かったと思います。完成したときはお父様も一緒にいらっしゃって、リフォームしたお家を見て、とても喜んでくださいました」
03
まとめ
「さまざまな課題をデザインで解決する」。それこそが、三井デザインテックの強みと見上は語ります。
「デザインの裏には技術が必要です。下支えとなる技術力がないと、どんなに大胆な提案も絵空事になってしまいます。戸建て住宅はどうしても構造的な制約がでてきますし、大きな予算を組んでいただかないといけない。多額の予算をかけるなら建て替えを検討されることも多々あります。現実的に考えると、デザインか性能、いずれかを優先せざるを得なくなるケースもあるなかで、今回のプロジェクトでは、その両方を実現できたことはとても有意義な経験でした。お客様の要望をすべて実現して、建て替え以上の魅力ある建物に昇華できるリフォームを、今後も提案し続けたいと思います」
PROJECT MEMBER
見上智治
竹田未佳
INFO
戸建てO様邸
名称 戸建てO様邸
請負内容 戸建て住宅の全面改装
構造 木造在来工法/リフォーム面積 198.62㎡/築年数 41年
竣工年月 竣工年月 2020年8月 ご契約
設計期間3ヵ月、工事期間約4ヵ月を経て、
2021年3月 お引渡し
2021年5月 取材訪問・撮影
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