Interview

リフォーム事業

思い通りにはいかない、だから面白い

リフォーム工事は、思い通りにならないことも多い。新築とは異なり、既存の構造に制約があり、現地調査や新築時の竣工図で確認をしていても、解体後にプラン変更を要する場面も多々ある。しかも一つとして同じ現場はなく、毎回、臨機応変な対応が求められる。

「施工時の図面を元にプランを作成しているのですが、解体後の現場の状況と新築時の図面が異なることがあって、計画通りに進められないこともあります。例えば、バスルームの出入り口の段差をフラットにしたいというご希望も、構造の関係で諦めなければならないこともあります。お客様に伝えるのは心苦しいのですが、そんなときこそ工事担当の腕の見せどころ。他の方法で少しでもお客様のご要望に応えられないか、職人と一緒に知恵を絞ります」。

現場から会社に戻れば、全力で相談に乗ってくれる先輩や上司が待っている。「プラン通りにいかない、どうしたものか......と悩んでいると、すぐに周囲が察して声を掛けてくれ、経験に基づく解決策を助言してくれます」。
現場では想定外のことも発生し、常に多くの判断を求められる。時間が限られている中、職人の手を待たせてはいけない。自信を持って自分で判断できるようになるために、一つ一つの経験を大切に重ね、引き出しを増やしている。

営業からのバトンをしっかり引き継いで

お客様のわくわく感は、リフォームプランが確定し、工事が始まるときには頂点に達している。営業から工事へとバトンが渡されるとき、いつもプレッシャーに押しつぶされそうになる。小さな変更点であってもお客様にとってはマイナス。お客様のがっかりした表情を見たくない。工事の大前提である安全・品質・工程の管理をやり遂げるだけでなく、自分にしかできないことで、お客様の信頼を獲得しなければと真剣に考えた。
「私にしかできないことは何か。それは、真心を込めてお客様に向き合い、行動することしかないと思いました。お客様にとっては当たり前のことかもしれませんが、真夏の現場だったら冷たい飲み物や涼しくなるグッズを用意するなど、相手の気持ちを考えて些細なことでも積み重ねていくことが大切だと思っています」。
真心を込めて、粛々と進めた工事が無事に終了したとき、お客様から「金沢さんが担当で良かったわ」と言われた。「真心が伝わってうれしかったです。仕事がますます好きになった瞬間でした」。

神は細部に宿る

子どもの頃からものづくりが大好きで、建築の現場にも興味があった。だから品質へのこだわりは人一倍強いほうだと思う。工期を優先して及第点で良しとするのではなく、プロでなければ気づかないような部分にも納得できるものを残したい。最近は、自分でも作業手順を検討し、職人に細かく指示を出せるようになった。ディティールを疎かにしては全体の美しさは得られないという意味の名言、「神は細部に宿る」を現場で実体験している。三井のリフォームを期待して選んでくださったお客様の気持ちに応えるためにも、この言葉が頭を離れることはない。
「ものづくりは、現場の雰囲気にも左右されます。明るい現場は職人の動きも軽やかで、品質にも良い影響を及ぼし、結果としてお客様にも喜んでいただけます。私自身が誰よりも仕事を楽しむことで、現場を盛り上げたいですね」。