Interview

スペースデザイン事業

私たちが手掛けるのはお客様一人ひとりの特注品

施工は、自分たちの手で2次元のものを3次元にする仕事だ。私が担当する施工管理は、工事が工期通りに終えられるよう、日々の作業を管理する。「それに加えて、お客様に満足していただけるよう、品質の管理や作業する協力会社の方々の安全確保も重要な業務です」。空間が生まれる過程を間近で見ることができることは、この仕事の醍醐味の1つだ。「私たちは既製品を扱うわけではありません。お客様の数だけ、異なる空間の数があるのです」。完成した空間を見ると毎回やりがいを感じる。その一方、施工管理は大きな責任の伴う業務である。お客様だけでなく、担当している営業やデザイナーの想いがこもった図面。その一つひとつを数10人~100人の人が力を合わせて、実際の形にしていくのだ。「私たちが提案する空間はふたつとない"特注品"です。私たちの仕事にはセオリーがあっても"取扱説明書"は存在しない。そう思って日々の業務に就いています」。

印象に残っている物件の数は数え切れないほどある。その中で、以前、突然工期が短くなった時、協力会社の方々と団結してなんとか工期に間に合わせて納品したことがあった。「大変だったでしょう。よくやってくれたね」。完成した物件を見たお客様からいただいた労いの言葉は、今でも忘れられない。現場監督者の裁量によって現場の雰囲気や仕上がりが変わってくる。お客様だけでなく、営業やデザイナーのイメージを越える空間を創るためには、1歩先を見据える目が必要なのだ。

職人と同じ汗をかく

上手く現場をまとめるためには、皆と同じ汗をかくことが重要だ。そこで一人ひとり名前で声を掛けるようにした。「職人さんは、これまで数多くの監督者とともに作業してきました。皆さん、人を見る目が長けているんですよね。もし自分だったら、監督者に自分の名前を覚えてもらえていたら嬉しいなと思って」。

また、少しでも現場を知ろうと、工具の重さや材質の違いを自ら触れて確認したり、運ぶのにどのくらい時間がかかるかを試したりした。自身の感覚で学ぶことで、現場を管理する力を養ったのだ。
時間の限られた現場では、職人の様子に目を配ることが重要だ。ある一定の期間、現場を見守り進捗状況を確認し、その後のスケジュールを組む。工期に影響を与えそうな時は、協力会社の方々に直接声を掛ける。優しい言葉だけではなく、時には厳しい言葉で発破を掛けることも大切な仕事だ。また、工期が迫ってくると「終わらないのではないか...」と職人たちが不安に駆られ、現場の士気が下がることもある。そんな時は、現場監督者として不安な顔を外に見せず、気丈に振る舞う強さも必要だ。

目指すべき背中

これまで様々な現場を経験し、様々な先輩方の背中を見てきた。現在、所属している営業所には、長く現場を経験している先輩がたくさんいる。そのため、職場には現場の進め方や考え方など細部にこだわりを持つ人が多い。「そのやり方も正解だけど、こんなやり方もあるよ」とアドバイスをくれるので、スキルが身に付きやすい。「私の憧れている先輩は、知識も経験も豊富な先輩。現場の状況を熟知しているので、私たちの仕事の状況も見てくださる懐の深い先輩です」。

この仕事を続けていく上では「空間に興味を持っている人」であることはもちろん、外部の人と関わることも多いため、コミュニケーション能力も必須だ。そして、何よりも必要なのは「熱い想い」。三井デザインテックは真面目に仕事に取り組む社員をきちんと評価してくれる環境が整っている。「熱意がある人には、必ずチャンスを与えてくれる会社です」。一言一言話す姿から、これまでに関わってきた数多くの先輩や職人の想いが感じられた。