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プロジェクト概要

患者様がリラックスできない手狭な空間、レディスクリニックにアンマッチな構造の改善に向けて

東京メトロ・広尾駅から南麻布方面へ徒歩2分。有栖川公園に程近い場所に位置していた「パークサイド広尾レディスクリニック」。徹底された医療方針やホスピタリティが評判を呼び、患者数が急増する中、空間が手狭になりつつあったのが一番の課題でした。 当時は受付や診察室と待合の距離が非常に近く、ドクターやスタッフ間の会話のほか、電話応対の声も患者様に筒抜けといった状況。週末などの混み合う日となると、立ったまま診察を待つ患者様も少なくありませんでした。ただでさえ緊張する「病院」という場所。繊細な女性患者様に、少しでもリラックスしてもらえるような空間づくりが第一優先事項だったのです。

さらに、もともとは全く異なる診療科用として開設された建物をそのまま利用していたため、バリアフリー面などの配慮が不足しており、大きなお腹を抱えた妊婦が診察室へ向かう際、内階段を上らなければいけないような構造でした。こうしたアンマッチな構造を改善し、患者様が安心・安全に診療を受けられるような「動線」を新たに構築することも重要なポイントでした。 当初は分院を新設し、患者様を分散する計画でしたが、同じ広尾駅の反対側に位置する約100坪にわたる物件との出会いから、移転・リニューアルへと計画を変更。移転先の物件紹介に始まり、移転先での基本設計(実施設計、意匠設計)、デザイン、スケルトンからの内装工事にわたる大型プロジェクトとなったのです。

「裏舞台を見せない」ゾーニングでプライバシーに配慮。病院らしくない癒しの空間へ

クライアントにとって、一番の希望は「患者様に癒しとくつろぎを提供できる広く開放的な待合」をつくること。そこでデザイナーは、移転先物件の広い床面積を活かし、まずは大きな待合空間を配置。高めの天井と大きなガラス窓による2面採光で、明るく開放感たっぷりの場を実現し、患者様同士の距離、受付と待合との距離にもしっかりと配慮しました。また、同クリニックでは、保険診療のほか自費診療も行っていたため、両者の待合を分けるゾーニングも実現しています。 さらに、デザイナーが最優先したのは、患者動線とスタッフ動線(裏動線)の徹底した分離です。近年、医療界でもプライバシーの問題がますます厳しくなりつつある中、医療施設のプロジェクトを数多く手掛けてきたデザイナーにとっても、この2つの動線が交わることはあってはならないものでした。最終的に出来上がったゾーニングでは、縦に並ぶ完全個室の診察室を間にはさむ形で、患者様とスタッフの動線それぞれが平行して走る形に。カーテンなどの可動的な仕切りではなく、壁やドアで完全に分離された2つの動線は、決して交わらないように構成されています。もちろん、バリアフリー設計で妊婦など繊細な女性のための配慮も万全です。

そしてインテリアデザインは、クリニックのテーマカラーである淡いグリーンをはじめ、ベージュなどのアースカラーで統一。自然を感じさせる素材を多用し、心身ともにリラックスできる場を演出しています。各所に写真家の作品が展示されており、休診日にはギャラリーとしても開放されるような「病院らしくない」空間を実現しました。

デザイナーの声

商空間営業部
河野由紀恵

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物件概要
担当 企画        ソリューション推進部   斎藤禎司
営業        商空間営業部       吉野恭男
設計・デザイン   商空間営業部       河野由紀恵
工事        商空間営業部       山田弘司
請負内容 移転先物件紹介、および移転先での基本設計(実施設計、意匠設計)、デザイン、スケルトンからの内装工事
所在地 東京都港区南麻布5-1-11 Qiz広尾 3F

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